正式な名称は「オスグット・シュラッター病」といいます。
成長期の子供さん(特に男の子)に多く、小学校高学年から中学・高校生の主にスポーツを頑張っている子供さんに多く、脛骨租面(膝下)の出っ張ったところに圧痛があります。
当院に来られる子供さんは、まず病院へ行き、「成長が止まるまで治らない」とお医者さまに言われたという方がほどんどです。
それでも親御さんは、何とかよくならないか!と必死になり、インターネットで検索し民間療法を探すのです。
中には、大人の方で子供の頃オスグットと言われ、現在も膝が痛いという方もいらっしゃるのですけど?成長がとまってるはずなのに・・・
サッカー・バスケット・野球・テニスと頑張っているお子さんになぜ?こんなに多いのでしょうか?
それは、運動をすることにより疲労がたまり筋肉が硬くなることにより脛骨租面の付着部に牽引をかけた状態になってしまう為におこります。
子供さんにお話をきくと、週4日あるいは毎日・・・と最悪土日も練習と体を休める時間がないことに驚きます。
スポーツを頑張るのはいいですが、体は疲労しているのですから、コーチと言われる方々はもう少し子供たちに気を使ってほしいなと思います。
<症状>
- 膝を曲げようとすると痛い
- 走ると痛みがでる
- 階段など上り下りが痛い
- 正座ができない
- 脛骨租面が膨らんで押すと痛みがある
酷くなると、膝下が山のように盛り上がってしまうと、症状が治まっても実際正座をすると骨化しているので正座ができなくなるケースがあります。
でっぱってしまったら凹みませんよ。
早いうちに対応することにより早期回復につながります。
成長期である子供さんは、1年間に10センチ伸びる事は珍しくありません。
その骨の成長に、筋肉がついていけばよいのですが、ついていけない子供は太ももの筋肉(大腿四頭筋)が縮み膝の曲げ伸ばしで膝に負担をかける結果となります。
現在は生活が洋風化し、正座をする機会が少なくなりました。
正座をすることで太ももの筋肉を伸ばすことになるのですが、今の子供は無理なようです。
こちらでの施術を受けた後(痛みがなくなった後)が大切ですよ。
また、痛みが出る事がないようスポーツをやる以上は、ストレッチやこちらでアドバイスする自己療法をまじめにやることにより再発を防ぐことが出来ます。
ただ、筋肉の問題ではなく、膝をねじる事により痛みが出る場合がありますので、それはまた別問題となります。
とにかく、スポーツをやるお子さんはケガが多いです。
場所により、膝が痛い!というだけでオスグットと思わず、きちんとどこが痛いのか先生に痛い場所を指をさして教えてくださいね。