医師向けの「予防接種ガイドライン」(2011年度版)では、
「豚間での流行は。毎年6月ごろより始まり、(中略)約80%以上の感染を示」し、「感染者100~1000人に一人が脳炎を発症」し、「かつて好発年齢であった幼児、学童は、予防接種対象年齢にあたっており、現在はほとんど発症が見られなくなった」と、日本脳炎の予防接種の必要性について述べています。
戦後の混乱期には数千人規模の発症を繰り返していましたが、1960年代の後半から激減し、最近の20年間は毎年ひとケタでそのほとんどが高齢者、二十歳未満の若年層では0~2人で推移しています。
日本脳炎は人から人に伝染せず、周りの接種率が高くても、蚊に刺されたその人に抵抗力がなければ、発症するはずですが、積極的勧奨差し控えのあいだのほとんどの年で、若年者の発症はありませんでした。
毎年の患者発症率はほぼ0で自然感染しても発症せずに抵抗力をつけているのが現実です。
日本脳炎ワクチン被害報告書より